歯周病のリスクとは?

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歯周病には様々なリスクがあります

歯周病にはさまざまリスクがあります

歯周病は日本の成人の10人中8人がかかっている、またはその予備軍といわれているほど蔓延している病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、知らないうちにどんどん進行してしまい、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともある恐ろしい病気です。こちらのページでは歯周病の原因やリスク、全身におよぼす影響などについてご説明します。

そもそも歯周病とは?

そもそも歯周病とは?

歯周病とは、歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌が、歯を支える歯ぐき(歯肉)や顎の骨(歯槽骨)に炎症を引き起こし、やがて溶かしていってしまう病気。歯は歯の根の表面にあるセメント質と顎の骨の間の歯根膜という繊維でつながっています。歯周病が進むと、この歯根膜と顎の骨が壊されていき、放置しておくとやがて歯が抜け落ちてしまうのです。

歯周病の原因

歯周病の原因

歯の表面には、唾液成分の糖タンパクによりつくられる薄い皮膜があります。ここへ虫歯菌が付着し、食べかすに含まれるショ糖を分解して、ネバネバした物質を増やし、棲み家を形成して様々な細菌が繁殖していきます。これが歯垢、またはバイオフィルムと呼ばれるものです。

付着した歯垢には、多くの歯周病菌が潜んでいます。この歯周病菌が出す毒素が、炎症を引き起こして歯ぐきを腫らし、やがて歯のまわりの組織(歯根膜や顎の骨)を破壊していきます。

歯垢を形成してしまうと唾液の抗菌作用では、細菌の繁殖を止めることができません。歯垢も歯石(歯垢が石灰化したもの)も、機械的に取り除かないと歯周病はどんどん悪化していくのです。

歯周病になると……?

歯周病になると……?

歯周病はお口の中だけの病気ではありません。近年の研究で、お口の中の歯周病菌が増殖して歯周病菌やその毒素が血管に入ってしまうと、血栓を起こしやすくなり、様々な全身疾患を引き起こす恐れがあることがわかっています。心筋梗塞や脳梗塞、肺炎や糖尿病などと歯周病の関連が報告されています。

歯周病に関連しているといわれる全身疾患

心疾患 歯周病菌が血流にのって心臓に達してしまうと、細菌性心内膜炎を引き起こす恐れがあります。
誤嚥性肺炎 歯周病菌を含んだ唾液が誤って気管を通って肺に入ると、炎症を誘発してしまうことがあります。
糖尿病 糖尿病を患っていると歯周病にかかるリスクが高まることや、歯周病の悪化と糖尿病の悪化には相関関係があることがわかっています。
早産・低体重児出産 血液中の歯周病菌は子宮の筋肉に影響を与えてしまうことがあり、早産や低体重児出産を誘発することがあるといわれています。

このように歯周病は、歯を失ってしまうだけでなく、全身疾患とも密接に関連しています。軽く考えず、「歯ぐきが腫れている」「歯ぐきから血や膿が出る」「歯がグラつく」など気になる症状がございましたら、できるだけ早く医療法人明皓會 丸谷歯科歯周クリニックにご相談ください。しっかり治して、お口の健康と身体の健康を維持しましょう。